2023.9.8
原付一種(50cc以下)は、1980年代のピーク時から大きく減少したものの、今も約12万7千台の販売台数(2021年)があり、国民の足として欠かせない乗り物です。その原付一種が2025年の排ガス規制強化を控え、存続の危機を迎えているのは周知のとおりです。
そこで50cc以下の原付一種を存続させるため、枠組みの見直しが検討されています。検討されている案は、従来の「排気量」で区分されていた枠組みを「最高出力」に変更し、現行125ccクラスの出力を下げて「50ccクラス扱い」とするものです。この案が認められれば、排ガス規制に対応した上で、現在の原付一種利用ユーザーに受け入れられる車両の継続供給が可能と予測されています。
●この二輪車車両区分見直しに関する有識者検討会が2023年9月11日開催されます
検討会は、最高出力を4kw以下に制御した総排気量125cc以下の二輪車を原動機付自転車と区分することに関し、車両の走行評価や関係者からのヒアリングを通じて、 その安全性や運転の容易性等を重点に検討するもの、とされています。この後も年内に3~4回程度開催し、提言が取りまとめられる予定です。
なお、電動バイクであれば排ガスが無いので規制をクリアできますが、現状では航続距離やコスト、インフラ等の問題もあり、原付一種を完全電動化するのは困難とされています。
●日本二普協 北海道ブロック