バイクのふるさと浜松　2012

ものづくりのまち浜松は、太平洋戦争の空襲により焼け野原となりました。この焼け跡から復興がはじまり、それまでの織物のまちからオートバイのまちへ変化してきました。この地域では自動車修理工場からオートバイ生産を開始したホンダ、織機製造から大きく方向転換したスズキ、楽器製造から新たな分野へ進出したヤマハ、に代表される世界的な企業をはじめ30社以上のメーカーが競い合いオートバイのまちを創りあげてきました。そこには、オートバイ工場で働く人たち、オートバイとともに生活を営んできた人たちがまちに溢れ、活気に満ちていました。いまでは、オートバイ産業が地域の主要産業の一つでもある浜松市から、オートバイの産業と歴史を発信するイベントです。
「バイクのふるさと浜松」は今年で10回目の開催になります。今年のテーマは「バイクとデザイン」です。
昨年の開催は、自動車業界が節電対策による土日出勤、しかも夏休み明けの企業が多く休み難かったため、来場者が少ない開催になってしまいましたが、今年は天気も良くたくさんの方にお越し頂きました。
屋外会場では、
トライアル国際A級スーパークラスライダー 小川友幸選手 ＆ 柴田暁選手 による「トライアルデモンストレーション」が行われ、いろいろなテクニックだけでなく来場者も参加するなど中身の濃い内容で、小川・柴田選手のバランスの良い運転とトークで楽しませて頂きました。
屋内会場では、
ホンダ、ヤマハ、スズキ、の3メーカーの二輪車をデザインする責任者の方に集まって頂き、トークセッションを行いました。
「バイクフォーラム　疾風を描く　～機能・美　スタイリングの追求～」　ということで
　○三輪幸治氏　：　株式会社本田技術研究所　二輪R&Dセンター　デザイン開発室室長
　○一条厚　氏　：　株式会社GKダイナミックス　取締役副社長（YAMAHAデザイン担当）
　○高次信也氏　：　スズキ株式会社　二輪技術本部　前二輪デザイン部長
の方々に、平忠彦氏　：　バイク月間親善大使　が加わり、たくさんの二輪専門誌を発行されている雑誌社社長　北村明広氏　がコーディネーターになり、デザインをすることの重要性や設計部署など社内でのやり取り、これまでのデザイン・これからのデザイン、等など普段は聞けない話をたくさん聞くことが出来ました。
3人の方々が一番思い入れのある1台を披露して頂き、解説して頂きました。
　
静岡県警からは、毎年大人気の「音楽隊の演奏ステージ」と「交通安全啓発ステージ」が行われました。
そのほか
・伊豆スカイライン交通事故ZERO運動で活動中の、KAZU中西さんの「セーフティーライド講座」。
・メーカー3社の現行型バイクを、実際に触れたりまたがったりできる展示・体験コーナー「タッチ＆トライ」。
・コンセプト車の展示、昭和30年代のバイク展示
・浜松市が公募した原付オリジナルナンバープレートデザインの採用・優秀作品の展示
　詳しくは、浜松市のサイト　http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/life/zei/siminze/nanpure/index.htm
・夢のバイクデザイン画コンテスト作品展示・表彰
出展ブースでは、
・浜松市、浜松ものづくり企業、中部二輪車協会、浜松オート、WIMA JAPAN、などの活動紹介ブース
・バイク用品販売コーナー
併催企画では
地元雑誌バイクタイム東海の「キャッチ イン ライダース Z ミーティング」も行われました。
　
全ての内容を記載出来ていませんが、10年目の今年も盛りだくさんの内容のイベントとなりました。