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全国に240カ所ある二輪車通行禁止区間 二輪車の団体がその実情を調査

本ページは、一般社団法人日本自動車工業会が発行している月刊誌
「Motorcycle Information」2001年11月号の記事を掲載しております。

四輪自動車が通れるのに二輪車が通行禁止となっている道路が、全国で240カ所あることが、NMCA日本二輪車協会の調査でわかった。こうした通行規制は、国道や都道府県道といった幹線道路でも行われていて、ライダーの利便性を大きく損なっている。
一方で、東京都心部の赤坂陸橋のように、通行禁止が解除される道路もあり、NMCA日本二輪車協会では、今後、当局などに解除などの働きかけをしていくことにしている。

誰でも利用できるはずの国道や都道府県道といった一般道路で、四輪自動車は走行できるのに二輪車だけが走行禁止とされている場所が数多くあることは、だいぶ以前からライダーの間では話題になっていた。その全体的な数などは明らかではなかったが、昨年、NMCA日本二輪車協会が実情を調査し、全国では254カ所も二輪車のみの通行規制区間(原付のみも含む)があることがわかった(ただし、うち14カ所は調査終了時点ですでに解除)。
一方、今年9月1日には、東京都心部の赤坂見附交差点の上を通る「赤坂陸橋」の二輪車通行禁止が解除(原付を除く)となり、ライダーからは「すごく便利になった」という声があがっている。

暴走族、ローリング族対策の規制が多い

大阪府内には二輪車規制が多い(大東市)NMCA日本二輪車協会は、二輪車の国内メーカーや、系列の卸販売会社、全国の二輪車販売店で組織された団体。今回の調査結果は、『二輪車通行規制全国調査報告書』にまとめられ今年4月に公表された。その内容は、254カ所すべてについて、所在地、規制開始時期、規制条件、規制理由、所轄警察署などを調査して一覧表とした上、主な場所については道路の状況や、生活道路か観光道路かなど周辺の実情も詳細に実地調査して掲載している。

この調査について、NMCA日本二輪車協会広報部長の大沢利方さんは、「以前から、ライダーの声として、二輪車だけが通行禁止の路線があり、不便なばかりでなく、中には迂回路がなくて二輪車では行けない観光地や、迂回路が生活道路になっていてかえって危険という声がありました。そこで、一度、二輪車のみの通行禁止の場所をリストアップして、規制の状況を調査しようということになったものです」と話す。

この調査で判明した通行規制の実情は表1のとおりだが、夜間だけ、土日だけなど日時を限った規制よりも、"終日"とする規制がきわめて多い。さらに、東京、大阪など大都市に多いのも特徴だ。

大阪府内には二輪車規制が多い(大東市)また、規制の理由は表2のとおりだが、暴走族、ローリング族など無謀な乗り方をする一部ライダーの存在が理由になっていることが多い。規制理由のうち「オーバーパス/アンダーパスの通行規制」は、二輪車の通行が何らかの理由で危険と判定されているものだが、こうした"危険が生じる恐れがある"とされる場所は、「事故多発」「二輪車の走行は危険」を合わせても89カ所。それに対して、暴走族とローリング族対策が124カ所となっており、いわばこのような理由で一般ライダーが不利益をこうむっている形だ。

ライダーの利便性を著しく阻害している通行禁止

こうした二輪車に対する通行規制について、いち早く関心を持っていたのが、地図の出版社だ。日本有数の地図専門出版社である昭文社では、オートバイユーザーを主な読者としたツーリング用ロードマップを出版している。『ツーリングマップル』というのがその地図帳の書名だが、地図上には観光情報ばかりでなく、二輪車で走行するときの注意点やそのコースの眺望などの情報も掲載している。こうした情報は、すべて協力ライダーが実際に走行して調査、取材しているもので、その中には、二輪車の通行禁止に関するものも含まれている。

この地図の編集長・桑原和浩さんは、「典型的な例が新潟県の奥只見湖です。ここは道路が国道と県道がありますが、両方とも二輪車は通行禁止なので、どうやっても二輪車は湖畔には行けません。他の場所では、函館の函館山登山道。有名な"函館の夜景"が見られる場所ですが、ここも二輪車通行禁止になっています」と話す。

NMCA日本二輪車協会の報告書で、この2つの路線の規制理由を見てみると、函館は「道幅が狭い上、駐車場が狭い」というもので、奥只見湖は「約20kmがトンネル。二輪車が走行するには危険」などというもの。"道幅が狭い"のであれば、むしろ二輪車の方が四輪車よりも通りやすいはずだし、また"トンネルが続いている"というのも、二輪車に対する規制理由としては不可解だ。

「国道といった幹線道路が通行禁止だと、そちら方面に行く場合には、大きく遠回りをするしかなくなります。時間もかかるし、お金もかかる、疲れるというわけで、ライダーにとっては、かなりな負担になっていると思います」と桑原さん。

また、『ツーリングマップル』の協力ライダーとして、年1回は中国・四国地方を約3週間ほどかけて走り回っているというフリーライターの松本充治さんは、東京での仕事でも常時オートバイを使用している。

「二輪車の通行禁止は、東京などの大都会に多い。それも標識だけで規制しているので、わかりづらいことが多いんです。いつもその場所を走っている人はわかっているかもしれませんが、初めて走った場合などは、気づかないこともありますし、直前で気づいても進路変更が難しい場合もある。急な進路変更を強いられたらライダーは焦りますし、すごく危険な場面になることもあると思います」と松本さんは話す。

規制の理由がなくなれば解除も可能 !?

大阪府内には二輪車規制が多い(大東市)最近解除された東京・赤坂陸橋こうした二輪車の通行禁止は、道路交通法第4条の「都道府県公安委員会による交通規制」を根拠としたもの。同条には、「道路における危険を防止」「交通の安全と円滑を図る」「交通公害その他の道路の交通に起因する障害を防止」を目的として「車両等の通行の禁止」などの交通規制をすることができると規定されている。そして、こうした規制は、実務的には管轄の警察署から都道府県警察に提起されて、公安委員会で決められるという手続きで行われている。

ということは、規制の理由となっている事柄が解消されれば、規制は解除されるということにもなる。現に、今年9月1日には、東京の赤坂陸橋の二輪車通行禁止が解除されたばかり。陸橋の下が交通量の多い赤坂見附交差点になっており、さらに橋げたが低いために、二輪車事故が起きた場合にライダーが転落する恐れがあるものとして禁止になっていた。そこで、橋げたの部分に転落防止のフェンスを設置することで転落の恐れがなくなったとして解除されたものだ。

この陸橋は、皇居前から青山、渋谷を通過する「青山通り」にかかっており、1972年から通行禁止。ここを通過するライダーは、右折と左折の自動車とともにいったん側道に降りて、下の赤坂見附交差点を直進し、さらに側道を上って元の道に出るという、非常にわずらわしい通行方法を強いられていた。

都心を常時走行している二輪車としては、まずバイク便が思い浮かぶが、そのライダーの一人、有冨直志さんは今回の通行禁止解除について、「それは楽になりましたよ」と感想をもらす。有冨さんによると、青山から皇居方面に向かって通過する場合には、3車線ある側道のうち2車線は右折専用、そしてもう1車線が直進と左折だが、ここは客待ちのタクシーが止まっている場所でもあり、よく渋滞している状態。したがって、交差点を通過するのに時間がかかるのが常だった。それが一気に通過できるようになったのだから、気持ちの上でも非常に楽になったとのことだ。

この赤坂陸橋のように、必要な設備をほどこすことで安全が確保される場合もあるし、また規制が行われて年数がたつ場合には、すでに規制の理由となっている事情が解消している可能性もある。冒頭に紹介したNMCA日本二輪車協会の調査は、そうした個々の規制箇所の状況をまず把握することが目的になっている。

「調査した結果では、迂回するための道路が生活道路になっていて、歩行者と自転車、二輪車、自動車が入り交じって交通している場所や、すでに暴走族やローリング族がさほどいないのに規制が継続されているといった場所も浮かび上がってきています」と大沢部長。

NMCA日本二輪車協会では、調査結果から、現に規制されている240の路線のうち57路線については解除を求めることが可能としており、今後、NMCA日本二輪車協会の地元組織などを通じて管轄の警察署などに規制の解除について、働きかけをしていくことにしている。

本ページは、一般社団法人日本自動車工業会が発行している月刊誌
「Motorcycle Information」 http://www.mc-info.jp/ 2001年11月号の記事を掲載しております。

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