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大鶴義丹さんvol.15 俳優 大鶴義丹さん 自分をどこにでも連れて行く、バイクは「筋斗雲(きんとうん)」

俳優としてだけでなく、作家として、監督として、多彩な才能でマルチに活躍する大鶴義丹さん。高校生のころ出会ったバイクの魅力、28歳でリターンしたときの気持ち、そして年齢を重ねるとともに生まれてきたバイクへのさらなる思いなど、これまでの人生を振り返りながら、バイクと人との深いかかわりについてお聞きしました。

また今回はバイク好きの大鶴さんならではのこだわりがたっぷり詰まった、第2回監督作品「私のなかの8ミリ」の製作秘話も収録しています。こちらもぜひご覧ください。

高校生にとって、バイクは便利な筋斗雲!

華麗なジャンプを決める大鶴さん。

── 大鶴義丹さんとバイクの出会いはいつですか?

僕は昭和43年生まれですから、80年代バイクブームの直撃世代です。中学生のころから、休み時間には誰かが買ってきたバイク雑誌を読んでいる、そんな時代でした。当時は元気な男の子が高校に入ると、クラブ活動にいそしむか、バイクに乗るかの二者択一しかなくて、もちろん僕はバイクを選びました。

── 最初に買ったバイクは?

友達がオフロードを走っていたこともあって、ヤマハの「DT200R」というオフロード車にしました。このバイクは当時オフロード車に革命を起こしたと言われる名車で、何も手を加えなくてもレースに出られるくらい高性能だったんですよ。高校の3年間はどこへ行くにもこのバイクに乗っていました。

── 当時はどこを走っていましたか?

富士山をバックに友人と記念写真。まだあどけなさの残る大鶴さんが座っているマシンこそ、筋斗雲のDTR200。

バイクがオフロード車なので林道を走ることが多かったです。丹沢の宮ヶ瀬湖にはまだ宮ヶ瀬ダムができていなくて、周囲には楽しい林道が多くありました。富士山にある滝沢林道も、規制前は五合目まで登っていけたんです。曲がりくねった道がずっと続く最高の林道でした。ほかに伊豆や房総の林道にもよく行ってましたね。
エンデューロレースがはやりだしたのもちょうど高校のときで、僕もレースに参加していました。エンデューロレースはタイヤを変えるだけで結構善戦できるので、高校生がバイトで稼いだお金でもやれるんですよ。エンデューロレースは21歳くらいまでやってたと思います。レースに使うバイクもDT200RからスズキRH250、ホンダXR250などいろいろと乗り換えました。

── そのころバイクに感じていた「魅力」は何ですか?

バイクに乗ること、バイクを操ることの魅力はもちろんですが、それ以上に、10代の少年が行きたいと思うところに行ける乗り物、という魅力が大きかったと思います。バイクは燃費がいいから千円札1枚あればどこへでも行ける。当時僕は町田の近くに住んでいましたが、湘南や伊豆、千葉の海にはよく行きました。後ろに女の子を乗せて砂浜を走ったりすると、自分が「アラビアのロレンス」の主人公になったような気がしたものです(笑)。
僕はよくバイクのことを、行きたいところへあっという間に連れて行ってくれる乗り物という意味で、「筋斗雲」と呼んでいます。そう言うと「車でもあちこち行けるよ」と反論されるんですけど、それは違うんですよ。どんなに速いフェラーリやポルシェでも、他者とのかかわりは絶対に避けられない。ほかの車との関係もそうだし、人を乗せたり、乗せられたりもそう。車って社会だと思うんですよ。でもバイクは違う。自分とバイク。基本的にはそれしかない。そういうシンプルな関係も「筋斗雲」という呼び方に現れているのかもしれませんね。

友達全員を巻き込んで7年ぶりのリターン

現在の大鶴義丹さんの愛車、GSX-R750K8。

── 芸能界に本格的にデビューされてからもバイクに乗っていましたか?

「首都高速トライアル」という作品に出演したころから、しばらく車に移りました。車でもいろいろなレースに参加してましたよ。当時はバブルで景気が良かったこともあって、タイヤのスポンサードを受けたり、パーツの提供を受けたりして、それなりに楽しんでいました。
再びバイクに乗り出すのは28歳くらいですね。最初にCB750Fをいじって乗っていました。

── 7年ぶりのリターンですが、感覚や楽しみ方に変化はありましたか?

やっぱり怖くなっていて、そう感じる自分にもショックを受けました。ついこの間まで、もっと馬力のある車を運転していたのに、いざバイクとなると高速道路を80キロで走るのも怖くて、我ながらダメになってしまったなーという気がしました(笑)。ニュースで見たんですけど、ヤマハがバイクに乗ると脳が若返るというデータを出したじゃないですか。6年もバイクに乗らなかったら、それは脳も老いますよね。それでもしばらく乗り続けたら感覚を取り戻しましたけど。
どこかで養老孟司さんが、「子どものときに泥で遊んだり、怪我して痛い思いとか、危険な思いをしないと脳は発達しない」と言ってたんですが、バイクに乗ることはそれに近いですよね。だから老化を遅らせるのかもしれません。

── 大鶴さんがリターンされたとき、お友達はバイクに乗っていましたか?

僕と一緒にリターンしたもう一人の友人以外は、みんな乗っていませんでした。そこでみんなに「バイク乗らない奴とは友達をやめる!」って言って、6人くらいに大型免許を取りに行かせて、ローンを組んでバイクも買わせちゃいました。それで怒ったのは友人の奥さんたちでしたね(笑)。でも友達がバイクを持っているってだけで、テンプル騎士団じゃないけど、子どものころみたいな不思議な連帯感は生まれましたね。

── リターンした友達とはどんな風に楽しんでいますか?

みんな社会人なので頻繁には走れないんですが、機会があれば箱根や伊豆にグルメツーリングとか温泉ツーリングに出かけています。
この前、中型スクーターに二人乗りするカップルと一緒にツーリングしたんですよ。いつもは大型ばかりなので急ぎ足で走ってしまいますが、スクーターに合わせてのんびり走ってみたら、自分のバイクの新たな魅力や楽しみが分かったんですよ。こういう発見があるっていうのは、ある種年齢的なものもあるかもしれませんけど、うれしいですよね。

── ツーリングでお勧めの場所はありますか?

南伊豆が好きですね。道が楽しいっていうのもあるけど、下田から先は移動手段がバスしかないので、人があまりいないんですよ。ダイビングスポットで有名な雲見なんて平日の春先に行くとビーチに誰もいなくて、そこで3時間くらい昼寝したりします。
子どものころは山中湖にあった親のアトリエに行くことが多かったので、山中湖周辺も詳しいです。道志街道なんて、魚もお蕎麦もおいしいお店が多くてオススメです。
これはあちこちでしている話ですが、僕らがツーリングに行ってバイクをパーキングに止めていると、バスツアーで来たほろ酔いのおじ(い)さんたちが、必ずバイクの前に集まって来るんですよ。「兄ちゃん、これ何キロ出るんや?」とか言われるんで、「800キロくらいかな」なんて言うと、「そんなに出るのか!」って驚いて(笑)。みんな子どもみたいに目を輝かせて、「いいなぁ、乗りてぇなー」って言うんですよね。そういう光景を目の当たりにすると、バイクは童心に帰るというか、回春というか、そういう魅力があるんだなっていつも思います。

人とバイク、お互いに補完しあって走るのが魅力

走行会にも参加する大鶴義丹さん。コーナーで膝を擦って、応援してくれる友人たちにアピールするそうです。

── バイクに乗っていることが仕事に結びついたり、いい影響を与えたりすることってありますか?

子どものままにいられる、子ども的な感覚を持てることかな。子どもって「この道はどこまで続くんだろう」ってどこまでも歩いて迷子になったりするじゃないですか。そういう感覚、探究心みたいなものを持ち続けられます。僕たちの仕事はそういう探究心・好奇心を失ったらおしまいみたいなところがあるので、そういう部分では良い刺激をもらっています。

── 昔と今の環境の差を感じることは?

いろんな団体の努力の結果で、環境はとても良くなっていると思います。最近特にうれしかったのは、高速道路の2人乗り解禁ですね。解禁されて2日目くらいに、用賀から乗ったんですが、神奈川方面へ向かう進入路を加速していくときは、2人乗りでこんな風景が見られる日が来たのか、と涙が出ました。高校生のころ、下道の246をトコトコ走ってたことを思い出して、何か革命が成立したような、不思議な高揚感がありましたね。

── 若い人に関心をもってもらう妙案はありますか?

やっぱり僕らのような80年代バイクブーム直撃世代で、今も率先して乗っている側が熱くなり続けることじゃないですか。僕たちがかっこよくバイクを楽しむことで、「見ろよ、なんか楽しそうだぞ」って若い人たちを惹きつけていく。僕らができるのはそれだけです。

── 関心を持ってもらうには、乗り方のマナーも重要になってくる?

よく時代劇で町の中を侍の乗った馬が駆け抜けて、「危ない危ない!」って町の人たちが逃げ惑うシーンがあるじゃないですか。バイクの品の悪さって、ああいうことだと思うんですよね。本気になったら車だって追いつけない力があるけど、それを見せびらかすことを恥ずかしいと思うのか、好ましいと思うのか。そこに乗り手の人の生き様が現れてくるんでしょうね。僕も最近はうるさいことが恥ずかしくなってきていて、マフラーもなるべく静かなものにしていますよ。

── 大鶴さんのバイクに対するこだわりは何ですか?

こだわりはバイクの車種を差別しないところ、かな。バイクは不完全なシステムなんですよね。それを人間の肉体が補うことで独特の運動性能を発揮する。それが一番の魅力なので、どんなバイクでも人間の側が合わせてやることの楽しみがある。だからアメリカンの面白さも、原チャリの楽しさも、それぞれあります。

── バイクの魅力を教えてください。

やっぱり人があってのバイクということ、人との関係性なのかな。車だったら人に運転させて乗るとこともあるけど、バイクを買ったのに人に運転させて後ろに乗るということはないと思うんですよ。だから、とてもパーソナルなものなんでしょうね。きっとベントレーを買って人に運転させて乗る人は、そのベントレーが谷に落っこちても泣きはしません。でもバイクだったら、泣きますよね。そういう部分かな。

映画「私のなかの8ミリ」について

── 4月4日から待望の第2回監督作品「私のなかの8ミリ」が公開ですね。

今回の映画では、人が前に進もうとするとき、その人を手助けしてくれるツールとしてバイクを描きたかったんです。だから車種の選定もこだわっていて、主人公の女性はCB250SS、男性はCB750Fのノーマルというように、変な個性を出さないことに気をつけました。どこにでもいそうな女性がバイクに乗ってどこかへ出かけていく、という内容で、僕はバイクマニアなんですが、この映画はあえて「バイクマニアの映画ではない」と明言したいですね。
それとビジュアル的にはスラッとしたきれいな女性をバイクに乗せたかった、というのがありました。その元ネタはアラン・ドロンとマリアンヌ・フェイスフルが主演した「あの胸にもういちど」という映画で、革のスーツを着たヒロインの姿が「ルパン三世」に登場する峰不二子の原案になったという作品なんですよ。そこにインスパイアされている部分はありますね。またバイクに乗った主人公が旅先で運命に出会うという点では、僕の大好きな映画「イージー・ライダー」の雰囲気も、ぜひ感じてほしいですね。

── 撮影時のエピソードがあればお聞かせください。

大きな予算の映画ではないので、撮影のときはスタッフも役者さんもみんなで合宿状態だったんですけど、それが思いのほか楽しかったですね。夜の撮影が少なかったので、暗くなってからみんなで和気あいあいとバーベキューしたりとか。それから撮影時に気をつけたのは、やはり安全面ですね。事故が起きたら終わりという意識を常に持って、僕自身がバイクで道を先導したりもしました。

── 映画を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

人が人と出会ったり、人が変わる瞬間に、バイクというとてもかわいらしい存在が運命を後押しする、そんな映画です。僕自身もバイクとそういうかかわり方をしてきているので、そんなことも頭の片隅に置いて観てもらえたらと思います。

(2008年3月13日 於:東京・中目黒)

大鶴義丹 プロフィール

大鶴義丹
大鶴義丹(おおつる・ぎたん)
俳優
生年月日 : 1968年4月24日
出身地 : 東京都
血液型 : A型
身長 : 180cm
趣味 : 車・釣り
特技 : 料理・素潜り
資格 : 大型自動二輪・小型2級船舶
リンク
オフィシャルBlog「不思議の毎日」

大鶴義丹さんへ「10の質問」

1 現在の愛車は? スズキGSXR750K8
2 最初に乗ったバイクは? ヤマハDT200R
3 今後乗ってみたいバイクは? BMW R1200RT
4 愛用の小物は? ウェアです。革が好きで、HYODというブランドを着ています。
5 バイクに乗って行きたいところは? 映画「イージー・ライダー」ではないですが、アメリカ西部を走りたいですね。
6 あなたにとってバイクとは? 筋斗雲
7 安全のための心得はありますか? 車のドライバーから見えるところを走ることです。
8 バイクに関する困り事は? 首都高速の2人乗りを解禁してほしい。
9 憧れのライダーは? 僕らの時代で言えば、フレディ・スペンサーです。
10 バイクの神様に会ったら何と言う? バイクに長く乗れますように。旅行にバイクで出かけちゃうおじいさんが理想です。
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